無敵の法則(14)

【相手に同意しているときもリアクション】

相手の話に対して同意しているときでも、

「そうですね。」
「そう思います。」

と言ってから自分の考えを述べたほうが、相手に緊張感を生まずになめらかな会話になります。

例えば、

Aさん:「イチゴっておいしいから、ついたくさん食べてしまう。」

Bさん:「こないだ実家に久しぶりに帰ったら、みんなで何か食べてるんだよね。リンゴとかメロンとか。その中にイチゴがあって食べたんだけど、私はイチゴが一番好きだな。おいしいよね。」

という会話は、結果的には相手に同意をしていますが、タイミングがちょっと遅いために相手は自分の話が無視されているのではないかと思う場合もあります。

できれば、

Aさん:「イチゴっておいしいから、ついたくさん食べてしまう。」

Bさん:「おいしいよね。こないだ実家に久しぶりに帰ったら、みんなで何か食べてるんだよね。リンゴとかメロンとか。その中にイチゴがあって食べたんだけど、私はイチゴが一番好きだな。」

この会話も、途中で相手を不安にさせるぐらい違い話題になっていますが、先頭で相手に同意をしているので「否定された」という緊張感は減ります。

さらに順番を入れ替えてみましょう。

Aさん:「イチゴっておいしいから、ついたくさん食べてしまう。」

Bさん:「おいしいよね。私はイチゴが一番好きだな。こないだ実家に久しぶりに帰ったら、みんなで何か食べてるんだよね。リンゴとかメロンとか。その中にイチゴがあって食べたんだけど。」

無理やり文章を入れ替えてみましたが、会話の途中での相手の安心感が違います。

まず最初に「相手に同意しておく」ということで安心させると会話もスムーズになります。

営業トークで言われる「イエス、バット」と同じで、反論がある場合でもまずは「イエス」と相手に同意して、そのあとで自分の意見を述べることによって相手に安心感を与えて、「私はあなたの敵ではありません。」と思ってもらう雰囲気を作ります。

この例文のように、最後の言葉を先頭に持ってくるだけで他の文章は同じでも受ける印象は違ってきます。

相手を安心させるには、相手が求めているものを与えることが効果的です。

この場合、「イチゴがおいしい」ということに同意して欲しい、わかって欲しい、というような気持ちで話をしていますので、それを受け止めてあげて、なおかつそれに同意をすると相手は喜びます。

反論のときは、相手の気持ちだけは受け止めて同意はしないのですが、それでも全否定よりもいいと思います。

そして、相手への同意は「先に伝える」というポイントが重要で、まずは「安心したい」という気持ちを満たして上げましょう。

あなたがどう思っているかを聞きたくて、あなたの他の話は聞いていないときもあるかもしれません。

穏やかでよい雰囲気のまま会話を続けることができるポイントのひとつだと思います。

 

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