無敵の法則(16)

【職場、学校、家庭の人間関係】

1.職場での人間関係

上司というのは、基本的には「部下はすべてを受け入れて欲しい」、あるいは「受け入れるべきだ」とまで考えていることが多くあります。

それは、上司が今まで職場で色々と経験をしてきて、「現在の自分の知識は、この会社に最適化されている」という気持ちもあるでしょう。

たとえば、パンを棚に並べる作業をするときに、新人はそのまま並べていきます。少し気の利いた人であれば方向を揃えて見栄えをよくすることもあるかもしれません。

しかし、ベテランは少しやり方が違います。

キズがついたものがあれば、それを隠すように置いたり、古いものを手前に置くようにするかもしれません。

さらに、よく知っている店員は、

「お客様は単純に手前からパンを取っていくのではなく、左の奥のものを選ぶことがよくある」

という事実に基づいて、古いパンを左奥に置いて、古いものからお客様に持っていってもらうようにするようなテクニックを使うかもしれません。

そのようなわけで、新人に「古いパンは左の奥に置いて。」と指示した時に「お客さんは手前から取るので古いものは前にした方がいいと思います。」と反発されることもあるでしょう。

ベテランと新人の大きな違いは「経験」です。

ベテランが何かを説明をするときには、「どうしてそうなのか」を説明するとスムーズです。

そうでないと、お互いに相手を否定してしまうことになります。

気をつける点としては、上司であれば「説明を加えて仕事を教える」、部下であれば「説明を聞いてみる」ということがあります。

それが困難な場合、たとえば「説明をすると時間かかる」ことに加えて「経験がないと理解されない」ような場合には、そのまま言ってみると良いと思います。

たとえば、このように。

「説明をすると数時間かかる上に、ある程度の経験がないとわからないので、とりあえずやってみて。そのあとでまた説明します。」

上司だから部下の話を聞いてくれる、部下だから上司の話を聞いてくれる、ということは通常はありませんので、同じ「感情のある人間」として接しておけば間違いありません。

会社のトップが「私たちのミッションは何か」というような組織づくりをしていると、その辺は更にスムーズにいくと思います。

 

2.学校での人間関係

学校では、先生や先輩、後輩がいます。先生はどちらかというと「教える」という立場上、最終決定権を持つような態度でいます。

先輩は先生ほどではありませんが決定権を持っています。

一番大変な立場は後輩です。人間関係の修行をするにはベストのポジションとも言われます。(言われないかな?)

あなたがどんなときに嫌な気分になるのか、そしてどんなときに相手を不快にしているのかを見極めることが大事で、それによってスクールライフの快適さが変わってきます。

自分が先輩になったときに、後輩の話を聞いたり助けてあげることができるといいですね。

それによって信頼されるようになり、学校でも快適に過ごせるようになります。

先生の場合は、自己を否定されても生徒の成績が上がればそれで良いと考える場合があります。それは、ただの人間関係だけでなく「仕事」「やりがい」などの目的があるからです。

もちろん、良い先生は人間関係を良くすることが成績にも良い影響を与えることを知っているので、生徒を否定することはなくなってきます。

良い先生ほど、生徒を否定せずに良い点に注目しています。

あまり良くない先生に当たってしまった場合には、「逆らわないほうがいい」と言われることもありますが、まさにそれは「先生のことを否定しない。」ということでもあります。

「いつも大変ですね。」
「熱心ですね」

などの言葉で伝えると、先生と良い関係を保つことができるようになるでしょう。

先輩に対しては、それぞれ色々なパターンがありますので他の投稿記事での話が参考になるかもしれませんが、いずれにしても先生や先輩だから自分を大切にしてくれるような期待をしたり、話を聞いてくれるという期待をしても期待はずれの場合が多くあります。

先輩や先生の立場になってみるとわかると思いますが、感情もある普通の人間です。

どちらかというと先生や先輩は、あなたの態度に左右される確立の方が大きいかもしれません。

あなたに先輩や後輩がいる場合には、彼らの考えを否定せず、共に成長するぐらいの気持ちで接すると良いでしょう。

 

3.家庭での人間関係

親、子供、祖父、親戚と色々な人間関係があります。

血縁が遠いか近いかよりも、それぞれの性格や環境、経験によってあなたへの態度が大きく変わってきます。

「私の親だから」

「私の子供だから」

という理由で話を聞いてくれることはあると思いますが、相手を否定し続けてしまうと関係は悪化してしまいます。

身内であっても人間です。相手を受け入れられれば良いのですが、いくら身内だと言っても経験してきたことは異なりますので、対処の仕方も違うことがあるのは当然です。

もり、あなたが学校で「水分をとりすぎないように」と教育されたとして、あなたの親は当時の学校では「水分を十分にとるように」と教わってきたかもしれません。

お互いに、

「学校で教わったんだから。」
「今と昔は違うかもしれないけど、自分が教わったことを尊重してほしい」

と言い張っているとキリがありません。

せめて、

「そうだったんだね」

と否定をしない会話をすることで良い関係をキープすることができます。

どちらも、学校教育に振り回されているので、そのことであなたと身内の関係にヒビが入るとしたら残念なことです。

親子の場合には、お互いに遠慮をしないことが多く、

「きっとわかってくれる」

という前提で、しかも

「相手が折れる」

という期待も大きくなるために、1度関係が崩れると

「相手が折れるのを待つ」

ということからくる長期化も多くあります。

どこで関係が崩れたのかを遡って考察してみると、意外に相手に対して否定を続けてしまったということもあります。

しかも、それはだいたいにおいて一方的なものではなく、お互いに少なくとも10個かそれ以上は相手を否定していることがあるように思います。

親子の関係がうまくない場合には、「お互いに否定しあっているかもしれない。」という前提で考えてみると良いと思うのですが、それはブラックボックス化されて見たくない部分になっている可能性もあるので簡単ではないかもしれません。

人間関係を修復するには、どのような点で否定していたのかの事実をつきとめ、そしてまずはあなたの気持ちを自分で慰めるのも必要な過程だと思います。

「どちらが先か」
「どちらが悪いか」
「どちらが酷いことをしたか」
「どちらが汚い言葉を使ったか」
「どちらが相手のことを考えていないのか」

などと、「どちらがよくないのか」についていくら考えても修復できません。「どちらが悪いか」について考えるのは自由ですし、それに判定をするのも悪くはありません。

しかし、その事実がわかったとしても相手を攻める材料にすると関係は改善されませんし、関係が改善されないとあなたの気持ちも収まりません。

もし、

「自分は悪くない」

のであれば、あなたの方がもしそのことで相手を否定していた可能性を考えて修復を試みましょう。

また、

「相手は悪くない」

のであれば、少し穏やかな気分になって考えてみましょう。

いずれにせよ、自分を責めたり否定することもありませんし、相手に対しても同様です。
それは問題の解決にはなりません。

問題の解決につながる方法は、

「相手を否定しない」

という点から考えて行動することが出来ればかなり良いと思います。

(相手との関係を良くするには、「反論せずにだまって話を聞いて受け入れる」というシンプルな方法を続けるといいと思っています。そして、それがまた難しい点でもあるだろうと思っています。)

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