【それは、誰にとっての問題か】
何か問題が発生している時に、ついつい見失ってしまうことのひとつに、
「それは誰の問題か」
ということがあります。
例えば、あなたの食べ方が汚かったとしましょう。
もちろん、あなたの評判が下がるのでなんとかした方が良い問題なのですが、実際はあなたと食事をする人にとっての問題とも言えます。
この話をすると、通常は「あなたに問題がある」と言われたり、「両方の問題」と言われることもあります。
少しややこしいのですが、あなたが汚い食べ方をしているということで気分を害する、受け手の問題であり、その人に問題が発生したために起こるのがあなたが嫌われるという二次的な問題である可能性があります。
実際、あなたの食べ方がもし本当に汚かったとしても、それを気にしない人がいます。
その場合には何も問題は発生しません。
それを考えると、たしかにあなたが問題の発生のきっかけを作っているのは確かなのですが、受け手の問題ということも言えます。
また、相手が気分を悪くしたとしても、あなたがそれを気にしなければ問題は相手の気分ということだけになります。
少しややこしい話になっているかもしれませんが、ここで気をつける点は、
「それは誰の問題か」
ということです。
不快に思うことは、不快にさせる人に問題があると思われがちですが、それを見て不快にならない人もいます。
もちろん、気がつかないで人を不快にさせてしまったと気づいたときには自分のやり方を変えるという人の割合の方が多いと思います。
ただ、それに気づかずに、誰かを不快にさせてしまったときに自分自身を否定し責めてしまう場合があります。
もちろん、そうしたくなかったという自分の気持ちを大事にするという考え方もありますし、たまたまだったからしょうがないと思うことも出来ます。
通常は、相手に不快な思いをさせてしまったときには反省して改善をしようと試みます。 この時に、やってしまった自分、しでかしてしまった自分を必要以上に否定しないようにお願いしたいと思います。