【人生を長い目で見ること】
物事を判断するときに、短期的な物の見方と長期的なものの見方があります。
長期的な物の見方は、マクロ的な視点や、俯瞰するとか鳥瞰するというような全体的な見方というのと似ていると思います。
例えば、スポーツの試合で1試合、1試合は大切ですが、短期的な考え方は「今度の試合の勝ち負け」にこだわり、長期的な考え方ですと「トータルの試合での勝数にこだわる」というような感じかもしれません。
つまり、1回の試合で負けた時に、短期的な視点で見ると「ああ、もうだめだ。自分には才能がない」というところまで落ち込むこともあるかもしれません。
長期的な視野で考えると、「この試合は負けたけど、自分の力は発揮できた。練習を続ければ次は勝てる」と思ったり、「この試合は勝ったけど、自分の力を発揮できていないので納得できない」ということもあるかもしれません。
どちらかというと、長期的な視点に立つと一喜一憂することが減るだろうと思います。
ただし、当然ですが毎試合、毎試合は大切です。ただ、勝ち負けにあまり気持ちがいってしまうと次の行動に移せないということがあるかもしれません。
人間関係においても、短期的な視点で立つと相手に対して不安や怒りなどもあるかもしれませんが、長期的に考えると「挽回できる」というチャンスにも目を向けることができます。
この「挽回する」ということがまた大きなポイントで、長期的な視野に立つと現状の不利な状況に対してむやみに不安になることが減ります。
「もう会えない相手」や「人生に1回しかない勝負」は確かにありますし、それがうまくいかないときにはショックも大きいですが、長い人生なので違ったことのチャンスも到来します。
これについては若いうちはあまり経験がないので不安になりますが、人生を長く過ごしている年長の方ほど、物事に動じなくなっていくのはこのような理由もあるのではないかと思います。