無敵の法則(58)

【緊張を生むこと】

あなたが楽しく誰かと話をしていると仮定しましょう。

その環境は、のんびりとした雰囲気で、あなたの好きな飲み物があって、もしかしたらゆったりとした音楽が流れているかもしれません。

話の内容は、旅行や食事などのたわいもないようなことだったとします。

そのときに、相手が拳銃を持っていることに気付いたとします。

緊張が生まれませんか?

のんびりとした雰囲気で、相手も環境も変わりません。

ただ、変わったのは相手が武器を持っていることに気づいた点です。

それだけで場に緊張が生まれます。

「相手を怒らせてはいけない」とか「もしかすると何かたくらんでいるのか」などよけいな考えが頭の中に入ってきます。

人によっては表情が硬くなったり、いやな汗が出てくるかもしれません。

それは恐怖や不安の感情が出てきたからだと思います。

そのときに、もしも相手の拳銃の中に弾が入っていないことに気づいたり、それがオモチャだと最初から知っていた場合には緊張はしません。

目から入ってきた情報によって心が動き、身体が反応します。

これが人間の普通の状態だと思います。良い悪いということではありませんね。

このようなことから、相手に自分の要求を通そうとしたり、相手を黙らせるには武器を出してみたり、自分の力を誇示することは相手に対して有利に立てる点で有効な手段として使われてきました。

おそらく、武器を向けられて正常な心でいられる人はいないと思います。一瞬にして自分の生活がまったく変わる可能性、しかも自分がまったく望んでいない方向へと強制的に変化させられてしまうわけですから、当然といえば当然です。

武器を持つ方には相手が恐怖で困っていることはわかっています。何かあったら、それを見せつけて有利になろうと思っています。それが目的です。しかし、やられた方はたまったものではありません。

武器を持つことで、その場に緊張が生まれます。その結果として正常な話し合いはできなくなります。

武器を持つ方は強気、持っていない方は弱気な立場になるからです。

そんな意味で、国家として考えたときには軍備を持たない国は緊張を生まないと思うのですが、ここはそういう大きな問題ではなくて個人的なところに注意を向けてみます。(原理は同じだと思うのですが)

さて、日本では武器を持っていない人が多いと思います。

しかし、緊張を生み出す人がいます。

それは、いつも怒る人や、何かに反応したときに「怒る」という選択肢を選んでしまうタイプの人です。

いわゆる、「攻撃的な反応をする人」です。

いつも怒る人、怒りっぽい人は警戒されます。

その人は周囲に緊張を生み続ける人になっています。

また、その人と話をしようとする相手は緊張するので、妙におびえた感じになったり、あるいはそのような人と話をするときには自分も武装して最初から攻撃的になってしまう人もいます。

武装した敵地に丸腰で行ける人は、なかなかいません。

もし、あなたにとってあまり面白くない事、気に入らない事があったときに「怒る」「すねる」「黙る」などの反応をしてしまう習慣があるときには、それを選択しない習慣を身に着けることで周囲に緊張を生み出さなくなり、その結果としてあなたは平和な世界に住むことができます。

そして、もしそのような緊張を生む人と話をする場合には、こちらが武器を持っていないことを相手にわかるようにする、あるいは敵ではないときちんと伝えるとスムーズにやりとりが出来ます。

笑顔で接することもとても良いと思います。

もちろん、相手の緊張が高すぎる場合には簡単なことでは無い事が多いのですが。

よく、「あの人には逆らわないで何でもイエスと言っておけばいいよ。」というアドバイスをもらう場合がありますが、それはそのような理由からもうなずけます。

変に言い訳をして理解をしてもらおうとすると、あなたが武器を出して攻撃してきたと思われる場合もあります。

もし、相手の話をよく聞いて理解しようとすることができれば、それは相手の攻撃を受け入れながらすべて受け流す達人の領域になります。

「相手と戦わない」「敵を発生させない」

これが真の無敵性だと思います。

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