【自分には能力がない】
「自分には能力が無い」
と思うのは、他人と比較してしまうためです。
今回はこの一言で終わっても良いのですが、もう少しだけ解説しましょう。
色々なシチュエーションが考えられますが、例えば、
「持久力がない」
「バランス良く動けない」
という、身体をうまく動かすことや、頭も同時に使うような、
「野球がうまくない」
「キーボードの入力が遅い」
というようなこともあります。
「英単語が覚えられない」
「問題解決がうまくない」
という脳を中心に使うことなどがあります。
また、「能力」に関しては、練習して身につくものもありますし、家庭環境など生まれ育った中で身についたものもあります。
いずれにせよ、
「自分には能力が無い」
という言葉には、
「もうやめたい」
「これ以上やっても無理」
というニュアンスが含まれるように感じますが、それに続く言葉も重要です。
「自分には能力が無い。だから、毎日コツコツと練習する」
というポジティブな話の中で使われる時は問題はないと思います。
また、実は、
「自分には能力が無い。だからこれ以上はやらない」
という、一見ネガティブな印象の言葉でも、それによってスッキリして自分の行く道を新たに再スタートさせる場合も問題はないと思います。
問題になるのは、
「自分には能力が無い。自分はダメなやつだ」
と思って落ち込んでしまい、気力がなくなって何もする気がしない場合です。
大抵は、他人と比較して自分を否定的に評価してしまいます。
他人と比較して
「自分には能力がない」
と思うことは実はよくあります。
特に、うまく出来ている人と比較すると、そのように思ってしまうこともあるかもしれません。
まず認識していただきたいと思うことは、
「経験を重ねた人は、それなりにうまくできる」
という事です。
もちろん、長くやっていても出来ないことがありますし、少ない経験でうまく出来るようになる人もいます。
それもまたよくあることです。
経験を積んだ人、経験を積んでいない人、どちらにしてもあなたよりもうまく出来ている人に対して「うらやましい」という感情は出てくるでしょう。
その時に、「すごな」「ああなりたいな」と思っているところで終わればいいのですが、
「自分はダメだ」
と自分を下げてしまったり、
「あの人は、あれは出来るけど他はできない」
と相手を下げたり否定したりすると、あなたの心の平安がなくなっていきます。
「自分には能力がない」
と思った時は、少し休むのも良いと思います。
自分や他人を否定しない生き方の方が、より快適な人生を過ごせると思います。