昨年のリーマンショック後、自動車関連の受注が冷え込み、大幅な受注減となりました。
そんな中で、今年の2月に、「大型炉の設備計画」を行いました。
設備費用は3,000万円を超える大工事となります。500℃に熱したアルミ鋳物を水で急冷して硬さを出すための設備です。
今後、アルミ鋳物は大型の傾向にあり、それを熱処理できる設備はいずれ必要になってくるはずなので、「どうせやるなら今しかない」、という結論でした。
大型鋳物の熱処理に困っている会社は、すでに数社ありましたので、結果的に受注増を見込めると判断しました。
先月完成し、すでに大きな製品の熱処理も行っています。
仕様は、
有効寸法: W2,000×H1,500×L3,500m/m
使用温度: 150~600℃
電気容量: 3Φ 200V 180kW
水槽寸法: W3,000×H2,450×L4,800m/m
アルミ熱処理のアウトソーシングとしては、国内最大規模の設備になると思います。これ以上大きいと、熱処理をする品物をトラックで運ぶのが難しくなります。
しかし、さらに大きな品物の受注もあり、もう少し大きな設備にしてもよかったかもしれないと思うところもあります。
今回は、品物をナナメにして炉に入れて熱処理をするような治具を製作して対応しました。治具を内製化できるのも弊社の強みであると言えます。
ちなみに、この大型炉の設計は自社で行い、設置等も社内で行いました。
日本経済の発展のお役に立てればと思います。
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