私が最も好きな本、というか大切にしている知識が書かれている本の紹介です。
「超越瞑想と悟り」
マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー著
読売新聞社 発行
基本はインドに伝わるバガヴァッド・ギーターという物語の解説です。
舞台は戦場で、戦う相手は親戚です。
「なぜ戦わなければならないのか?」
「うまくやっていきたいと望んでいて、戦いたくない。」
「人を殺すことは罪になる。しかし、自分の職務を放棄すると自分の国民が殺される。どちらにしても罪を負うことになる。」
等々の心の葛藤、そしてその解決手段。
「いかに考え、いかに行動すべきか?」
人生の核心部分について語られています。
序論より抜粋して引用します。
------------------------------------------------ 引用ここから
生命の相対領域には常に混乱と無秩序があり、人間の心はいつも過ちや迷いに陥ります。『バガヴァッド・ギーター』は生命を生きるための完全な手引書です。常にそこにあり、どんな状況にある人をも助けようと待機しています。
ちょうど時の荒波にもまれる、生命という船を支える錨(いかり)のようなものです。
『バガヴァッド・ギーター』は個人の生命に成就をもたらします。社会がその教えを受け入れるならば、その社会に安寧と秩序がもたらされるでしょう。また、世界がそれに耳を傾けるならば、恒久的な世界平和が実現されるでしょう。
『バガヴァッド・ギーター』は、生命の科学と生きる技術を提供します。いかに存在すべきか、いかに考えるべきか、いかに行動するべきかを教えてくれます。
内なる「存在」に触れることによって生命のあらゆる面を栄光化するというその技術は、ちょうど木の根に水をやることによって、その木全体を生き生きとさせるのに似ています。
------------------------------------------------ 引用ここまで
「五感」は何故あるのか?コントロールできるのか?
相対界にある「3つのグナ」と呼ばれる法則の説明。これは、「創造、進化する力」「維持する力」「創造されたものを破壊する力」というようなものですが、すべてのものがこれで説明できます。
その他、相対的な現象すべてと絶対的なものの解説も、戦場の物語の中で語られていきます。
私には、「無人島に持っていくならこの1冊」という位置づけです。
ビジネス書は仕事をうまくやるために必要なもの、小説や詩は人生を豊かに楽しむためにあるもの、そして、そのような「仕事をうまくやっていく」「人生を楽しむ」という事のために必要な基盤について、とても素晴らしい知識を与えてくれるのが「超越瞑想と悟り」なのです。
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