みなさんは、遺伝子組み換え作物についてはどのように考えていますか?
これも情報が交錯しているもののひとつだと思います。
初期の遺伝子組み換え作物は、特定の除草剤メーカーが自分の会社の除草剤に強い品種を作っていました。つまり、除草剤を広範囲に撒いても枯れない作物なので、育てるのが楽だということです。
したがって、有機栽培の食物を食べている限りは遺伝子組み換え作物は避けることができました。
しかし、近年は様々な作物が出てきている状況なので、避けて通れなくなってきています。
遺伝子組み換えは、クモやサソリの遺伝子など、自然界では決して混ざることが無いものを研究室の中で手探りで組み込んで、何ができるかわからない状況の中、見た目が元の作物と変わらなければ完成というアバウトなところがあるという点で多くの人達が心配をしています。
遺伝子組み換え食品の安全性については、初期の段階でメーカー側の主張に対して反論できずにいたため、各国で安全だと認められています。
私は、この未知の技術に対しては、もう少し研究をしてから一般に出して欲しいと思っています。
医薬品に関してはかなり厳しい審査があるのに、遺伝子組み換え食品については環境への調査なども充分に行われていません。
遺伝子組み換え食品については、過去にL-トリプトファンの事故があったり、ラットの免疫低下など、安全性には疑問が持たれています。
遺伝子組み換え作物の技術研究は進めていって欲しいものの、充分な検証をせずに市場に出すのはあまり良いことでは無いと思っています。
また、実際に遺伝子組み換え作物が植えられている畑に近いところで、同種の作物と交配されてしまうという事例も問題になっています。
強くてたくさん収穫できる作物や、栄養価が高くアレルギーになりにくい作物など、みんなが望むものではあるのですが、まだ未知の部分が多く完成されていない技術なので、商用利用はもう少し待てないものかと思っています。
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