音楽を流すと、その場の雰囲気が変わります。
どう考えても、もし恋愛の告白シーンや別れのシーンで運動会の音楽が流れると、気分がノリノリになってしまって雰囲気が壊れてしまいます。(^_^;)
私は、最近はDooWop、特にThe Plattersを聴くことが多いのですが、とてもゆったりした気分になります。一流ホテルの雰囲気があります。
工事現場の近くでは食事も楽しめないように、外から入ってくる音で気分が変わることは体験されていると思います。
さて、インドでは、「音が生理に与える影響」についての学問があります。それが「ガーンダルヴァ・ヴェーダ」という5000年も昔からある知識です。
昨年、ガーンダルヴァ・ヴェーダの知識に基いた音楽奏者のチョードリー博士が来日され、インド大使館でシタールの演奏をされました。ちょうど私も招待されましたが、インドの人間国宝の方です。
では、それはどんな知識で、どんな音楽なのかというと、だいたい1000ぐらいの法則があって、それに従いつつ即興演奏をするということです。
ガーンダルヴァ・ヴェーダ・ミュージックは、楽器は色々なものを使って演奏するのですが、1番素晴らしいのは「人の声」だということです。
微妙な音の感じを出せるのは、熟練した歌手によるものが楽器よりも良いとされています。
季節や時間帯によって、メロディやリズムの法則があり、それを聴くことにより人間の生理に良い影響があるという、インド古来のヴェーダと呼ばれている知識がガーンダルヴァ・ヴェーダです。
以前、アメリカでお医者さんを集めた講演会がありました。そのときに、出席された方々はガーンダルヴァ・ヴェーダの音楽を聴くことで脈拍が変わったり、生理的な変化があることを実際に体験したそうです。
人間の生理だけでなく、環境の浄化もすると言われていますし、動物や虫、植物などすべてのものに良い影響を与える音楽だそうです。
ヴェーダ農法という農業分野の知識でも、ガーンダルヴァ・ヴェーダを畑で演奏すると良いと言われています。
日本では、ガーンダルヴァ・ヴェーダの演奏CDを米に聴かせながら栽培しているところもありますし、南米で作っているハチミツでは花や蜜蜂にガーンダルヴァ・ヴェーダの音楽を聞かせて作っているものもあります。
日々を快適にすごすヴェーダの知識ですが、日本の古来の伝統にも同様の音楽があるそうですので、各国にも色々なものがありそうです。
毎日を快適に過ごすというのは、とても良いことですね。(^^)
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