人員のコストダウン(後編)

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さて、最終回です。

人数の削減か、時間の削減か、という話をしてきました。

全部1度にコストダウンできれば良いのですが、2つ以上の項目があるものは、どうしても「優先順位」をつける必要性が出てきたりします。

例えば、待ち時間が発生している場合。コンベアに100kgの品物を3人で載せて、それが次の工程に運ばれていくという場合、3人で持ち上げていたのを2人にするというコストダウンの方法があります。

しかし、ベルトコンベアのスピードを上げて生産量を増やすというやり方もあります。

生産量を増やすことに注目すると、人数を4人にして荷物を持ち上げるスピードを上げて生産数を上げることもあるかもしれません。

この例は、会社の全体的な生産数を上げることを考えた場合に、流れが良くない場所、いわゆる「ボトルネック」と言われているところの流れを良くすることによって生産する量を上げるときに使われます。

「ボトルネック」の考え方は、「待ち時間が発生している」という場合の解決方法のヒントになります。

全体の流れを見るには、「タクトタイム」という時間の区切りを作ってわかりやすくする方法もあります。

配送の人数やルートの見直しなどは、上記とは違った考え方になったりします。その他、やることは無数にありますので、それぞれに合った方法を適用してもなかなか満足できなかったりするかもしれません。

今回は、そのようなコストダウンの方法論についてではなく、とっかかりの考え方の話をしてみました。

「人数×時間」

を基準にして、どちらかを減らすという優先順位についてです。

コストダウンで、人数を減らしても生産時間が延びてしまえば効果はありません。

また、時間を短縮して人数を変えない場合には、生産した数を売りさばかなければいけません。

生産量を減らすか現状維持の場合は人数を減らし、生産数を増やしたい場合には時間を短縮するというのが、とりあえずの目安だと思います。 

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