なぜか昔から気になっていた本で、今、手元には無いのですが1~3年以内に読んだと思います。
アマゾンで調べると初版は1960年で現在でも販売されていますから、非常に息の長い本です。
私が知ったのは、誰かが何かの本の中で「外人が手にしていた」というのを読んだのがきっかけだったと思います。
タイトルがなんとなく気になって本屋でも探しましたが、当時は見つけることができませんでした。
それからしばらくたって、何かのときに、ふとアマゾンで検索したら売っていました。
内容は、日本語の文法の解説です。
「象は鼻が長い」
を
「象が鼻は長い」
にしても日本語になりますが、言葉のニュアンスは違いますね。そういう内容です。
英語のように「主語+述語」や形容詞、副詞などを当てはめようとしても日本語には該当しないところがあるということで、独自の解説をされています。
こういう本は、作者の「みんなに伝えたい」という思いから作られているので全体的に丁寧な感じがします。
外国の人に日本語を教えるのは難しそうだな、と思いますが、外国語も「ニュアンス」というところは簡単にはわからないだろうとも思います。
その「ニュアンス」というところの個人差を超えて、ルールを見出して整理整頓するのが学者の使命だと思うのですが、日本語はなかなか難しいようです。英語は、きっちりルールに入るイメージがありますが、どうなんでしょう。
日本語の何がどう難しいのかについても、この本の中の例で知ることが出来ます。
主語と述語がハッキリしていないのに言葉で成り立っていることもありますし、主語がふたつあるような場合もあります。
今の学校教育がどうなっているか不明ですが、基本的な「主語+述語」を教えたりしているとき、生徒から答えにくい質問が出たりするケースもあるのかな、どうしてるのかな、とかもちょっと興味があります。まあ、なんとかなっていそうですが・・・。
言葉というのは面白いし、それを分析している人達もまた、なんだか面白いな、と思うのです。(^^)
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