インド発祥の健康法のアーユルヴェーダの話です。
西洋医学との大きな違いは、「予防に重点を置いている」ということです。ですから、病気になってしまったりとか怪我をしてしまったときは西洋医学の得意分野で、「なぜそうなってしまったのか」と今後の対策を考えるにはアーユルヴェーダの知識を活かすということになります。
アーユルヴェーダでは、人間の体質というのを重視しています。基本的に、ヴァータ、ピッタ、カパという3つの要素の組み合わせです。「ヴァータ体質」「ヴァータ・ピッタ体質」「ピッタ・カパ体質」などというように呼ばれます。
まあ、この辺はWEBや書籍などで簡単に知ることができますので省略します。
そして今日の話題ですが、体に熱が入ると悪化するピッタについてです。
夏は暑いためにピッタが乱れやすくなるのはアーユルヴェーダを知っている人であれば誰でも知っていますが、夜に眠れなかったり食欲が無いなどの不規則な生活によってヴァータも乱れます。
また、体を動かしたくないと言ってクーラーの効いた部屋でダラダラと過ごすとカパも乱れます。
ピッタだけではなく、生活全般に健康の知恵を活かすのが1番ですが、きのうおとといと「暑さ対策」の話をしてきていまして、その流れでインド流の「暑さ対策」の話をしておこうと思います。
まずは食べ物ですね。体を涼しくするのに良いものは、
「甘いもの」「苦いもの」「渋いもの」「冷たいもの」「重いもの」「乾燥したもの」
で、避けるべきなのは
「辛いもの」「すっぱいもの」「しょっぱいもの」「熱いもの」「軽いもの」「油っぽいもの」
です。
本来は、その人の体質やその日の体調によって変化させる必要がありますが、一般的な知識としての話です。続けますね。
避けるものとして具体的なものは、
「漬物」「ヨーグルト」「チーズ」「コーヒー」「オレンジジュース」「とうもろこし」
「とうがらし」「にんにく」「トマト」「たまねぎ」「ほうれん草」
良いものは、
「シナモントースト」「りんごジュース」「ミント」「温かいミルクにギーを入れたもの」
「アスパラガス」「キャベツ」「セロリ」「きゅうり」「ぶどう」「マンゴー」「パイナップル」「白米」「豆腐」
です。
ピッタが乱れてくると、イライラしたり、人の批判をしたり、笑いが少なくなります。
そういうときには、涼しいところでの散歩やプールに入ったり、お笑い番組を見るなどがお勧めです。
アイスもいいのですが、食事の前後に食べると消化力が落ちるので注意しましょう。
だいたい9月いっぱいぐらいまでは暑いですが、何故か「月を見る」のもピッタに良いとされています。
したがって、この時期の「お月見」は日本でも昔からあるすばらしい習慣ですね。
とりあえず、食べるもので迷ったときには、ピッタを乱すものを避ける方向で考えると暑い中でもけっこう快適に過ごすことができますのでお試しを!
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