夏のピッタ(2)

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さて、ピッタの話の2回目です。

「今年は暑い」という声もけっこう聞きます。インドのアーユルヴェーダでは、「ドーシャ理論」というものがあります。

ドーシャには、「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」という3つの質があります。

暑い夏には、主にピッタという質が乱れやすくなります。また、ピッタだけではなく、不規則な生活をすればヴァータが乱れますし、クーラーの効いた家の中で特になにもせずに過ごしているとカパが乱れたりします。

普通に過ごしていると暑さの影響でピッタが乱れやすくなってくるのが今の季節です。具体的にピッタが乱れてくるとどのような症状として現れるのかの例をあげておきます。

「ファンタスティック・アーユルヴェーダ」という蓮村 誠先生が出版された本から抜粋します。興味のある方は、購入をお勧めします。

1.眼精疲労

目を使う作業は、この季節は特に注意したほうがいいようです。パソコンや読書はできるだけ日中にしておき、夜10時以降はテレビも見ないほうが目に良いと言われています。

ピッタには「変換」という質があり、目におけるピッタは光の刺激を神経へのインパルスへと変換しますので、そのピッタが過剰となるときに眼精疲労などが発生します。

2.体臭

ピッタには「発酵」という性質もあるのですが、ピッタが乱れると「腐敗」として現れてきます。

対処法は、腐敗を引き起こしやすい食べ物を避けることです。たとえば、肉・魚・卵などの動物性食品、チーズ・ヨーグルト・納豆・アルコールなどの発酵物、過度の油を使った食事、なま物などです。

また、食事中と、その前後に冷たいものは避け、白湯を飲むようにしましょう。

3.頭髪が薄い

主にピッタの乱れで生じますが、同時にヴァータを乱していることもあります。

食事としては刺激物、辛いものを避けます。頭部へのアーユルヴェーダ式オイルマッサージも有効です。

4.出血しやすい、充血しやすい、血液疾患

これらは主にピッタの乱れで生じます。

5.イライラ・焦り

カパの乱れによって体が重く鈍くなっているときに、それを無理に頑張ろうとするときにピッタが乱れることがあります。

早起きをして朝食前にシャワーを浴びたり、昼寝を避けたり、友人と遊んだり、マイペースで過ごすようにすると良いそうです。

6.胸の重さ・もたれ・胸焼け

カパとピッタが同時に悪化する食べ物を避けます。たとえば、酢の物・トマト・ドレッシング・にんにく・生のネギ類・柑橘類・すっぱい物を避けます。

食事のときの生姜は、ドーシャを乱さずに消化力を上げるのでお勧めです。

7.目の重さ・疲労

ピッタの悪化に、消火器のカパの増加による代謝機能の鈍さによって起こります。

この場合は、アーマパーチャナという浄化法を行います。

8.肝機能障害

肝におけるピッタの乱れと消火器のカパの悪化でアーマ(未消化物)が生じている状態です。

 

以上、超カンタンに紹介しましたが、各個人で症状や対策なども色々と違いますので、症状が気になる人がいましたらアーユルヴェーダのクリニックに行くことをお勧めします。

インドでは大学もあり専門医もたくさんいるのですが、日本ではまだまだ少数です。お医者さんを対象としたドクターコースも先日行われていますので、今後は日本でもアーユルヴェーダの診察をやっていただけるところは増えていくようです。

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