きのう紹介した「白いネコは何をくれた?」の基礎となっている本です。(^.^)
こちらは、読んで理解するのにけっこう時間がかかります。
非常に実際的な内容なので、「実践」というタイトルにしても良さそうですが、「実戦」という言葉を使っているところに作者の意気込みを感じます。
仕事をやっていると、「ビジネスは戦場」と思うことがよくあります。「時間との戦い」でもありますし、「やる気がなくてもやらなくてはいけない」という時もありますし、「油断すれば負ける」という世界でもあります。
表紙にありますが、「使える戦略は数値化できる」とあります。
ISO9001でも、品質目標は数値化しないといけないですね。
数字を使うと状況を判断する目安ができます。うまく行っているのかどうかの判断の参考になります。数字がすべてでは無いのですが、判断材料は多い方がいいですね。
「戦略BASiCS」というツールを使って、自分の会社の分析を行います。ビジネスは相手が存在するから成り立つわけで、価格や品質に相手が納得することや、どこにどうやって自社を売り込むかとか、競争相手は誰で、どのようにしていけばいいのかを考えるという点で、恋愛の悩みにも使えるかもしれません。(たぶん無理)
さて、そういう「人間相手」のものを「数値化」と聞くと不可能のように思えますが、それはもちろん数値化できるものを扱います。
自分の会社の商品の価格、納期、販売数量、会社の規模など、色々な数字がありますが、それをどのように扱うかがわかってきます。
例えば、「頼んだ商品がお客様に届くまでの時間」を測定することで、ライバルと自分のところの違いもわかります。そして、注文時間が関係無いビジネスか、それが重要なポイントなのかも知っておく必要があります。
他に無いオリジナル商品であれば納期が1年2年でも買ってくれますし、駅の立ち食いそば屋で注文品が10分かかって出てきたら遅すぎます。
「時間を測定する」というような具体的な方法については書かれていないので、何を数値化するかという判断をしないといけないのですが、それはなんとなく本を読み進めていくうちに気付くだろうと思います。
自分のビジネスの「強み」と「弱み」は漠然と理解しているかもしれませんが、それを具体的に分析した方がいいということですね。広告におけるキャッチコピーも適切なものを選ぶことができるようになります。
佐藤義典さんの本は、ビジネスの分析も素晴らしいですし、それを活かした広報活動の考え方も素晴らしいと思います。
チラシを配るにしても、どこにどのように配るのかを漠然と行っても費用や時間が無駄になってしまいます。
自分のビジネスのお客様はどんな人で、どこでどうやって生活しているかを考えることで、広告も適切な手段を選ぶことができますね。
この本は、ただ漠然と読んでいても役に立たないので、できれば関係者で集まって話合いをしながら進めていくと良いと思います。
そうですね数字は書かすことの出来ないビジネス戦略ですね
使えない社員を10人抱えるより、数字の把握が優先されます
量産の時代は終わりました
付加価値を見いだせるといいですね
>浄尋さん
付加価値というのは、まさに商売そのものですね(^^)