行動と結果(1)

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私が1番好きな本、「超越瞑想と悟り」から引用します。

1回で終わらないので分けます。読売新聞社から発行されていましたが、現在は古本屋でしか入手できません。

インドに古くから伝わる「バガヴァッド・ギーター」は、マハーバーラタという物語の一部で、尊主クリシュナと、王の息子のアルジュナとの会話形式になっています。

2-47

【英語の本の原文】

you have control over action alone, never over its fruits. Live not for the fruits of action, nor attach yourself to inaction.

【超越瞑想と悟りの本での訳】

行動のみを制御すべきであって、決してその結果を制御すべきではない。行動のために生きるべきではなく、また、無活動にとらわれるべきでもない。

 

[マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーによる解説]

 

引用ここから-------------------------------------------------

ここでは実にすばらしい順序で教えが説かれています。

(中略)

これは、戦いに勝つために戦ってはいけない、行動は結果を考えずになされるべきだ、という意味ではありません。それでは欺瞞(ぎまん)になってしまいます。

人が行動しようという気になるのは、その行動の成果を期待するからです。その結果に対する欲求があるからこそ、人は行動を起こし、その行動の過程を持続していくことができるのです。

もし行為者が注意とエネルギーのすべてを行動そのものに注ぎ込むならば、もし行為者の注意とエネルギーが結果を考えることに分散されなければ、その行動の成果はもっと大きいものになるでしょう。

こういったことを尊主は示そうとしているのです。結果は行動に見合ったものになり、これは疑う余地のないものです。

もし、学生が、試験に合格することばかり四六時中考えていたとすれば、勉強ははかどらず、結果までも危うくなってしまいます。行動している間は結果にかかわってはならない、と行為者が求められているのは、行動のより大きな成功を確実にしたいからです。

しかしこれは、行為者は結果に無関心であるべきだ、ということではありません。もし、意識的に結果を無視しようとすれば、行動の過程が弱くなるのは確実であり、ひいては、結果も弱いものになってしまいます。

この詩節から、人は自分の行動の成果に何の権利も持っていない、と考えるのは間違っています。ここには、行動から最大限の結果を引き出す方法が与えられているだけです。

行為者は、当然自分の行動の成果を楽しむ権利をもっています。

行動の成果を制御するのではないと尊主が言っているのは、成果は避けがたく行動に見合ったものとなるからです。

目標を定めて行動を開始したならば、その過程にすっかり専念すべきです。

行動の成果さえも忘れてしまうくらい完全に身を捧げ、注意を凝らし、行動を達成すべきなのです。このようにして始めて、自分のしたことから最大の結果を引き出すことができます。

引用ここまで-------------------------------------------------

まあ、簡単に言えば、ダイエットしようと思って行動を開始したら、その結果についてあれこれ考えずにやっていきましょう、ということだと思います。(^^)

ダイエットをしたいと思う時って、例えば「体が重くて動きにくくなった」とか「異性にモテたい」とか「健康が大事」という理由もあるので、ダイエット自体が目的や結果ではないという一面もありますが、もっと小さな単位で、例えば「今日は食事を減らす」というような1日単位とか1回単位での「行動と結果」にも当てはまる話が今回の内容です。

また、ダイエットをしようと思ったら、本を読んだりアドバイザーを選んだりしますね。それぞれに行動と結果があります。たくさんの本の中から1冊を選ぶか、本屋で最初に見つけた本を実践するかでも結果が変わってきます。

そして実際にダイエットの方法を実践するときには、そのやり方を疑ったり、焦ったり、手を抜いたりすると結果もそれなりになってしまいますので、行動に専念した方がいいというのはみなさんも経験からご存知だと思います。

あと、実践途中であってもうまく行っているかどうかの判断も大事で、場合によっては行動の修正も必要ですね。

これはよく「PDCAを回せ」と言われることですが、計画を立てて実行し、常にその評価をしながら、場合によっては改善することです。

その場合でも、目指すゴールが決まっているからこそできるもので、ゴールについて考えるのではなく、行動について考えていることになります。

「超越瞑想と悟り」の本は、「なぜ超越瞑想を行うのが良いのか?」という解説と、「超越瞑想を行った場合のゴール」について書かれた本です。

超越瞑想のやり方自体は書かれていません。この本だけを読んでも面白いのですが、知識を行動に移すためには、超越瞑想を行うことがオススメです。(^^)

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