思い出話です。(^^)
昔、HP200LXという小さなパソコンがありました。先日、部屋を片付けていたら出てきました。
こんな感じ。
フタを閉めると、この大きさ。
裏にはステッカーを貼ってます。
ヒューレット・パッカード社から発売されていたDOS/V機です。何年前に使っていたかは忘れましたが、多くのファンがいました。突然の生産中止で大騒ぎになりました。今でも再生産を望んでいる人がいると思います。
私は秋葉原のショップで改造済のものを購入しました。倍速でメモリ増量バージョンです。1MBぐらいのメモリカードも一緒に買って確か23万円ぐらいだった気がします。
当時の小さいパソコンと言えば、IBMから「ウルトラマンPC」という小さなWINDOWSパソコンも発売されて、使い勝手はそちらも良さそうでしたが、実際には雲泥の差がありました。
HP200LXは、反射型のモノクロディスプレイです。単三電池2本で動き、確か20時間ぐらい持つと思いますが、普段は電池の消耗は気になりませんでした。ACアダプターも繋げられます。
ロータス123という表計算ソフトがROMで入っていて、他にも住所や計算機のソフトも入っています。
そして、今でもファンがいる理由のひとつが、このキーボードです。小さなボディにテンキーまで付いていて、しかも打ちやすい。
電車の中で立ったまま入力できますし、机の上に置いても入力しやすい。最高です。キーとキーの間に空間があるので、急いで入力しても隣のキーを押すことはありません。
どうしてこの形状のキーボードがどこのメーカーからも未だに発売されないのかが不思議です。
私が主に使っていた用途は、パソコン通信です。アット・ニフティの前身のニフティサーブです。
ネットで知り合った仲間と毎日会話をしていました。
通信方法は電話回線なので、それはけっこう大変でした。出先では、グレー色のISDN公衆電話に電話線をつなげていましたが、当時は怪しい人に見られることも多かったです。
その後、携帯電話が出てきたので携帯電話と繋げていました。「1分いくら」という支払いなので、必要なときだけネットに繋げる時代でした。
ファミレスで通信しながら文章を打ったりして、かなり使い込んでいたパソコンです。
MS-DOSなので、AUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSの設定も必要で、若干パソコンが苦手な人には使いにくいところはあったと思います。ファイルの記述を間違えると動かなくなりますし。
普段はポケットに入れて出かけられますし、インスタントラーメンを作るときには本体のタイマーで3分を測りつつ、ラーメンのフタを抑えるのに上に乗せたりとか、ビニール袋に入れてお風呂の中でやったりとか、そんな生活でした。
閉鎖的なニフティからインターネットが主流になってきた頃、当時の仲間もだんだんとインターネットのパスワード式の掲示板へと移っていき、なんだかバラバラになっていきました。生産中止のタイミングもその頃だったかもしれません。
あんなに毎日大好きだったパソコンを忘れてしまっていると、「世界の中心で愛を叫ぶ」のようで、ちょっとセンチメンタル・ジャーニーです。
その後、パソコンはWINDOWSに移りましたが、当時の仲間で今でも友人のまま続いている人も何人かいます。生まれて初めてのオフ会のときのメンバーでもあります。今度、初めてのオフ会の話もしてみましょう。(^^)
で、とりあえず超懐かしいHP200LXの話でした。
文字入力に関してはiPhoneがHP200LXを超えたかもしれないので、明日かあさってか気が向いたらその話もしてみます。
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