私はあまり詳しくない分野なので、これからもっと勉強しなくてはいけないのですが知っている限りで話をしてみます。
今回の災害で、政府の支援は絶対に必要です。
ただ、財源の問題があります。
阪神大震災のときには、財源の問題で復興が遅れたものがあったと聞いています。
今後の政治に注目していきたいのですが、財源としての税金問題には「増税」、「そのまま現状維持」、「減税」の選択肢があります。
どちらかというと「増税・そのまま」と「減税」の二択になると思います。
その理由は、財源があると思うかどうかで、財源が無いと考える人は増税かそのままを選ぶのではないでしょうか。
ここで話は変わりますが、信用創造の復習をしてみます。
たぶん金融ビッグバンの頃、「信用創造」という単語も知らなかったときに聞いた話ですが、
「銀行は預金額の10倍を貸し出すことができる」
ということです。
実際の「信用創造」という言葉とイコールの話ではないと思いますが、「預かった預金の金額だけを貸し出しているわけでは無い」という点で同じです。
つまり、銀行はお客さんからお金を預かって、そのお金を他の人に貸すのですが、貸し出す人には通帳に金額を記入するだけで実際の現金は動かさなくてもいいということです。
銀行の数はたくさんあり、預金額も相当あります。そして、そのおかげでたくさんのお金が生み出され、経済の発展に貢献してきました。
ただし、流通する金額は預金額に依存しますから、実際には政府はコントロールできません。MOF担という言葉が聞かれるようになった頃、銀行は政府の出向機関なのだな、ということはわかりましたが・・・。
現在、このような緊急時に政府は迅速に対応しなければいけないのですが、はっきりした動きがありません。日銀は銀行にお金をまわしましたが、主な理由は経済のためではなく金利のコントロールのようです。
政府は「財源が無い」といいつつ、銀行は預金の10倍まで貸し出しができるシステムって変ですよね?
政府が銀行になって税収の10倍まで貸し付けたらどうなるんでしょうか??税金を支払いに当てると考えると変ですか?
とりあえず、金本位制が崩れてから、色々なところでおかしなことが起こっているようです。
金融に関しては、FX(外国為替証拠金取引)をやり始めてから知った「レバレッジ」というシステムがあります。
「てこの原理」とも言われますが、「てこ」とか「滑車」のように最初の力(お金)を倍にする仕組みです。
10万円の証拠金で100万円の売買ができるのが「レバ10倍」っていう取引です。外為の1日の動きは今は400兆円だそうです。私が始めた頃は200兆円でしたから倍ですね。すごい量ですし、増え続けています。
実際には無いバーチャルなお金が、コンピュータやインターネットの発達で生み出されています。リーマンショックもそれが原因だったのではないでしょうか。
この手の話は、たくさん本が出ていますしWEBサイトでも色々と記事があるので、議論もますます盛んになってくることと思います。
>masayuki_vinrsさん
ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
>信用創造は借り手が滞りなく返済することを前提としています。返済されなければマネーサプライの増加につながりません(不良債権)
おっしゃる通りですね。それと、返済が順調でも取り付け騒ぎがあると銀行は破綻しますね。そのときもマネーサプライの増加につながらないと思いますが、他にも何かあるかもしれません。
>FXは差金決済取引なので、取引で動かした金額と、その取引によって実際に動いた金額は異なります。
>レバレッジはお金を増やす仕組みというわけではありません。あくまで梃子なので、うまくいけば重い物を小さい力で持ち上げられますが、持ち上げられるとは限りません。
そうですね。FXのレバレッジは資金が10万円であれば「10万円までの損が許される」という感覚で取引ができるので、レバレッジ400倍で取引をしたりもしていました。
1USドルが90円から1円動いたときに10万円の利益(損益)が発生するには1USドルを900万円分持っていることになりますね。(手数料等は除いています。)
極端な話、10万円しかもっていなくても900万円の取引が可能になりますので、その部分はバーチャルな取引というイメージを持っています。
今は日本ではレバレッジ規制があるので、そこまではできませんが・・・。
今ある現金だけを扱うのが民間で、マネーを創出できるのは国家という考え方はどうなのだろうと思って勉強中です。