「借金の種類」というと、銀行借り入れとかカードのキャッシングとか、知り合いに借りるとか、あるいは社債の発行や約束手形など、色々なものがあると思います。
今回は「借金の方法」ではなく「借金の目的」の話になります。
「借金の目的の種類とは?」
というタイトルにしようかと思いましたが、ごちゃごちゃしている感じなので省略しました。
さて、借金の目的ですが、まずは「家庭」についてです。
家庭で借金をするときは、「遊ぶお金」や「生活費」、「学費」などで、主に消費が目的です。
企業の借金というと、「設備投資」や「広告宣伝費」、「運転資金」などが思い浮かびますがそれ以外にも、家庭での借金のように「遊ぶお金」や「生活費」、「学費」という分類にすることができるものもあります。
しかし、企業の場合にはどんな場合でも「投資」が目的になります。
その違いは、家庭は「お金を増やすこと」を目的に借金しないからです。
企業は、それが遊びだったとしても、その目的は「お金を増やすこと」です。
企業が電気代や水道代、あるいはテレビを買ったり従業員に給料を支払うのは「消費活動」になりますが、企業を維持するために使うお金は、将来へのリターンが期待されています。
パチンコやギャンブルにいくために家庭で借金するのは一見投資に見えますが、それは楽しみに使うためなので消費の分類になります。もし本格的にその活動で利益が生まれるのであれば法人化するべきだからです。
ところで、借金をするのをやめることを考えてみます。
家庭の場合は生活ができなくなります。自給自足している人は借金の必要が無いですから、借金をするのは生活費に困っている人ですよね。生命の危機です。
企業の場合は、借金をやめても大丈夫な企業もあります。無借金経営です。今の生活に苦しいところは倒産します。借金ができなくなると設備や宣伝広告ができなくなるので事業の拡大ができません。
いずれにせよ、借金をしなければいけない企業は拡大できないか縮小します。
さて、次は「国家」の場合です。
国を運営するのは政府ですね。
政府も借金をしています。通常は「国債」ですね。
では、なぜ借金をするのでしょうか?
税金が足りないからですね?
税金で何をするのか、そしてそれは消費なのか、投資なのか、どちらでしょうか?
国が消費すると、それは国民にとっては「収入」になります。国のバランスシートの収入を増やすには税収の増加です。(他国からの援助という方法もあります。)
ですから、国の借金も「投資」と見て良いと思います。国民が幸せになれば税収も増えますから、国民を幸せにすることが主な活動です。
借金に関しては、政府は紙幣を発行することが可能なので、実は借金する必要はありません。
あるいは、国債を発行して日銀に買い取ってもらう方法もあります。取り立てる人がいなければ実質借金ではなくなります。
いずれにせよ、どこからどうやって借りて、返済はどうしようかと悩む必要はありません。
国がお金を使う目的は「国民の幸せ」ですから、増税して税収を上げることを考えるのはインフレのときだけにするべきです。
今回の災害で、復興費用がものすごい金額になると予想されますが、増税だけでは間に合わないのは誰でもわかると思います。
中国やアメリカのように「お金を生み出す」という方法をマネするべきではないでしょうか?
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