生産能力とインフレ

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震災復興国債を発行し日銀に買い取ってもらい、それを財源にして復興を行うことを拒否している人たちは、みんな同じ理由ではなく色々な意見がありますね。

その中で、インフレを懸念する人もいらっしゃいます。

単純に考えるインフレは、「通貨の価値」と「モノの価値」で決まります。

言葉だけだとわかりにくいですが、

「稀少価値」

というのがありますね。

数が少ないと価値が高くなり、多くなると価値が下がります。

お金も、たくさんあると価値が下がります。

「お金の価値が下がる」

という考え方が少し難しいかもしれません。もしかしたら、この言葉の使い方が良くないのかもしれません。

だって、100円は100円ですから。

100円の価値が下がると言われても、数字は絶対的なものですよね。

モノに関しては、たくさんあると価値が下がるのは理解できることです。

あえて「モノ」としたのは「サービス」も含むからです。

マッサージや両替、通信関係などもサービスですね。

極上マッサージをやっている店がひとつだけなら値段も高いですが、何件もあると値段は下がります。値段が下がるのは価格競争でコストを下げる企業努力という見方もありますが、売値が下がっているために価格を安くする必要があるので企業努力をするということもあります。

お金の価値に戻りますが、1回1000円のマッサージが1回500円になったときには「モノの価値が下がった」と言います。

そのときには同時に「お金の価値が上がった」ということになります。1000円札を1枚持っていてマッサージを受けるときには1回しか受けられませんでした。

本来、マッサージを2回受けるには2000円必要だったわけです。それが500円になったために、1000円で2回受けられるようになりました。

つまり、

「1000円札が2000円札になったような気分」

ですね。お金の価値は上がりました。

お金の価値が上がったり下がったりするのは、「稀少価値」と同様、市場に出回っているお金の量に関係します。

また、お金の価値の話にもうひとつ付け加えると、金利のことがあります。金利はお金の付加価値ですから、金利が上がってもお金の価値は上がります。多くのお金を銀行に預けた方が金利が多く貰えますから、お金をたくさん持って銀行に預けるのがお得です。(預ける側からだけの話ですが。)

一般的には「インフレ」は物価が上がることと言われますが、「お金の価値が下がる」という面もあります。

それで、インフレを抑制する手段としてお金の流通量を減らしたり金利を上げたりするんですね。経済学者ではない一般市民の私はこのように思っています。

さて、話を冒頭に戻しますが、「インフレの懸念」をしている人は、東日本大震災で工場などの設備や通信・交通などのインフラが壊れて生産能力が減っていることを指摘しています。

つまり、生産能力が無い状況でたくさんのお金を国民に渡してしまうと、

「お金が増えるために、お金の価値が下がり、インフレになる」

「供給能力が無いために、モノが貴重になる、そのためにインフレになる」

というような理屈のようです。

ここでのポイントは、「生産能力」になってくるようです。クラウディングアウト(希少資源の奪い合い)という表現をする人もいます。

製造業のサプライチェーンという、大きな意味で製品をを供給する能力が落ちているという指摘もあります。

ただ、正確な数値までなくても、概算でどのくらいの減産になっているのか気になります。

また、海外から調達できないのかどうかもです。

震災復興国債を発行するべきと言っている人たちは、震災前から財政出動を言っている人が多いと思います。今回、財政出動に反対している人たちは震災前もインフレ懸念だったのかどうかを知りたいと思います。

つまり、震災前からインフレを心配していた人は、東北のダメージを強調するのは元々の自分の主張のためなのかと思ってしまったりします。

ちなみに、海外からの物資調達については私は全部日本国内で調達し自給自足できるのがベストですが、地球規模で考えれば国境のためにケンカすることも無いので隣の国と仲良くして海外調達でもいいと思っています。

国内では今後1年はナフサが無いそうで、ビニール類やペットボトルなどは輸入に頼るとか、カーオーディオはパイオニア以外は製造ができないとか色々と聞いています。

確かに今後は物資が不足すると思います。

しかし、財政出動でインフラを整えたり民間の工場の普及にお金を出したりして、供給側を全力でバックアップすることはしないのでしょうか??

増税は消費も落ち込みますからインフレの抑制になりますが、今、それが必要なのでしょうか?

それと、インフレは良いことです。インフレ率をコントロールして上がり過ぎないようにしながら、緩やかな上昇を維持させる経済政策はとても重要です。みんなが恐れているのはハイパーインフレなので、ちょっと種類が違います。

と、今朝ちょっと読んでしまった某ブログを見て思ったので勢いでここまでブログ記事にしました。

きのうの続きで、Palvonneも募集中です。(^^)

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