「日経ベンチャー」からタイトルが変わり、「日経トップリーダー」になりずいぶん経ちます。最初はなんだか慣れませんでしたが、今はまさに「トップリーダー」の話に集中している本だな、と思うのでさすがです。いい名前ですね。
さて、今月号は震災後の対応について色々な経営者の考え方や実際の行動などの実例が多く掲載されています。
ハウステンボスを黒字化した澤田さんの話も面白いです。震災後は海外を始め修学旅行などの観光客が激減したそうですが、すばやい対応で頑張っている話をしてくださいました。また、「澤田流の突破力を社員に広める7つの方法」という話も参考になりました。
そして特集は「正念場に備えよ」で、電力不足や風評被害に負けずに頑張っている会社の話が色々と紹介されています。
その中で、衣料品を扱う会社が震災直前にコンピュータの情報化から手書きの伝票に変更していたために混乱を軽減できた話が興味深かったです。コンピュータでの伝票が一般的な中、万が一に備えて手書きにしたという判断はすごいな、と思います。ケースバイケースだと思いますが、やはり自分の会社のことを常に考えて把握していなければできないことですね。
あと、資金繰りについて全国の自治体が提供する中小企業の資金繰り支援策の一覧表も掲載されています。私は震災後に取引銀行の方々と話をしているので大丈夫でしたが。
そして、もうひとつの特集は「インドネシア」の話題です。経済成長が進み、日本の企業も進出していることは全然知りませんでした。
インドネシアに進出した企業の紹介やインドネシア人の気質などが詳しく書かれています。こういう情報は普通に生活していると入ってこないのでありがたいです。
新連載の「それでも息子に継がせたい」という話も興味深いです。親子と言えども考え方が違うものですから、会社を継がせたい親心と客観的に観たい気持ちがあるでしょうから、それをどのようにしているのかなどを聞くと、仕事や製品に対する考え方などもわかってきますね。
それと、広告にあった「敗者の錯覚」と「なぜ、社員10人でもわかり合えないのか」の2冊はアマゾンで注文しました。面白そうです。
居酒屋の「ちゃんと。」の経営破綻の話はもうちょっと内容を知りたいかな、というところはありましたが、事例として読まさせていただきました。
ほんと、「日本がんばれ」という状況ですが、この本を読んで、みんなで乗り越えましょう。
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