写真がピンボケですみません。きのう、プラネットゴールドの溶解をやってきましたが、デジカメの用意がなくてiPhoneで撮りました。
銅を約93%、残りがアルミ、ニッケル、クロム等の特殊合金です。金色で錆に強いということで特許を取得している材料です。
鋳造をしてインゴットケースに流し込むのは約1200℃で、真っ赤になって輝いています。
それが冷めてくると徐々に金色に変化します。なんとも言えずに美しい瞬間です。
さて、銅の溶解は素材の研究をするときに自分で何十回も行いました。
元々は父親が炉を作っていた関係で、銅の溶解炉の小さいものがあったので、それを使って実験をしていました。
溶解するときの道具も色々とあって、攪拌するものやカスと呼ばれるものを取るもの、トリベという湯を運ぶもの等々があります。
カスを取るのは、溶解中に出てきた不純物を取り除くのですが、それはしゃぶしゃぶ鍋などでアクを取るのに似ています。
1200℃で溶けている銅の中に入れると、普通の金属はすぐに溶けてしまいます。
自分がやっていたときも、スプーン状のものでカスを取るときにうっかり溶かしてしまったこともありました。数分でスプーンの首のところが溶けてなくなり、スプーンの先の部分が中に落ちてしまい、そのまま溶けてしまいます。
もちろん、溶けてしまうと合金の配合が変わってしまうのでNGです。
きのうはプロに作業を頼んで、それを見ていましたが、やはりうまい!
スプーン状のものも、先端だけをうまく使って手際よくやっています。とても綺麗な感じです。
同じ道具を使っても、プロは違いますね。
プロと同じ道具を持てばプロっぽい気分にはなりますが、傍から見た作業風景も、そして作業結果も全然違うものだなあ、と思ったりしました。
「弘法筆を選ばず」っていう言葉も思い出しました。熟練のワザは素晴らしいです。自分でやったことがなければ気付かなかったかもしれません。
ちなみに、最近ちょっとブログも遅れ気味ですが、なーんとなく新しいブラウザとかが使いにくい感じです。良い道具があると色々とスムーズだなあ、と思ったりもします。
慣れた人が慣れた道具を使えば最強ですね。(^^)
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