仕事がら、品質関連とか社内のルールなどについて色々と考える日々です。
そして、このブログでもルールについては語っていますが、今日も補足的に書いてみます。(^^)
まず、「ルールは守れない。」というのは覚えていないといけないことだと思います。
「守らない」のと違い、「守れない」という表現にしたのは、気持ち的には「守りたい」と誰もが思っているからです。
ところで、こんな感じの発言を聞くことがあります。
「ルールなんだから守るのは当然でしょう。」
「守るのがルールですよ。」
「普通はルールを守ります。」
というような感じです。
それはあくまでも理想であって、そういう発言者自体がルールを全部守っていることは99.999%無いように思います。
「重要なルールだから、これぐらいは守るはず。」
というのも無理ですね。
通常、核のボタンのように「重要なもの」は複数の人によって相互監視するようなシステムにするしかありません。たったひとりの個人は、ルールを完全に守ることは難しいようです。
なぜでしょう??
それは、
「ルールは臨機応変に変えられない」
という性質があるのも、その原因のひとつだと思います。個人なら、カンタンにルールを変更してしまいます。臨機応変に対応できないルールは守るのは難しい場合があります。
システムの変更、社会的な変化、個人の体調、すべてを想定して「〇〇のときは△△」というルールを作ったとしても完全にはできません。
それでも、
「いや、そんなことまで考えていたらルールなんて考えられないでしょう。一般的に考えられるルールで充分ですよ。」
という発言もあると思います。
そのあたりの意見の相違を埋めるために必要な共通認識が、
「ルールは守れない。」
ということだと思います。
では、どうすればよいのでしょうか?
通常、その手の話になったときには「順番」について抜けていたりします。
なんの順番かというと、守るべきものです。
「ルール」が先だと思っている人が多いということかもしれません。
あくまでも、「ルール」は後からできたもので、先にあるのは「目的」や「理想」や「スムーズさ」や「誰も困らないこと」だったりします。
それは「やったほうがいいこと。」「そうしておくと安心できること。」「危険を避けられるもの。」というようなものです。
法律もよく改正されていますよね。
本来の「目的」や「理想」に到達するための手順が「ルール」です。
「ルールを守るとうまくいく。」
というもので、その通りにやりたいとは全員思っています。
例えば自分の生活において
「毎日、日記をつける」
「毎日、掃除をする」
などの決意をしても全部を守ることが出来る人はいません。途中で何か変化があり、ルールも変更されます。
「ルールを決めたから、全員がその通りにやるはず」
という発言をする人は、いい人なのだと思います。
ルールに重点を置くよりも、「目的」や「理想」や「到達地点」の話をたくさんしておく方がいいと思っています。
つまり、
「その目的に到達するにはどうしたらよいのか?」
について常に語り合っていれば、臨機応変にそれに対応していくことができます。
そのときに、「こういう場合にはこうやった」というノウハウの蓄積があり、それを「ルール」と呼んでいると考えると意外にスムーズにいったりします。
たぶん・・・。(^_^;)
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