きのうも日本経済復活の会の定例会に行ってきました。
ゲスト講師は、民主党の衆議院議員の福田昭夫(ふくだあきお)先生です。
「民主党はダメだ」
という声もTwitterなどで目にすることもありますが、民主党の中でもきちんと考えている方々がいらっしゃいます。福田先生も、そのおひとりです。
民主党のマニュフェストの取り扱いに関しては、私見だということですが「哲学、理念はおろさない。しかしながら今は非常時なのだから、可能なものだけ実現することにする。」とのことでした。現実に合わせて優先順位を決めていくということですね。
増税は景気に悪影響を与えるので、増税をせずに復興を急ぐべきとのことでした。
その財源については、
1.国会の議決を経て日本銀行引受けが1番良い。5年間で100兆円。
2.国債整理基金10兆円・外国為替資金20兆円・労働保険5兆円等から合計12兆円を捻出する。
3.総人件費等の削減、国会議員(2割カット)、国家公務員、特殊法人、独立行政法人、公益法人(1割カット)、で0.3兆円/年×4年=1.2兆円+α
とのことです。
他にもエネルギーの件や原発対策、社会保障等々について色々と話を聞くことができました。
あとは、物価安定目標(インフレターゲット)の設定や名目GDPと実質GDPの逆転をデフレ脱却の判断の条件にすることなども提言されていました。
そして、やはり出席者の全員が気になっている現在の首相の動向ですが、誰が何を言っても現状のままなので、お盆までにある程度キリの良いところまで法案などを決めることは決め、それでも現状が続くようであれば両院議員総会を開くしか無いだろうということでした。そのような場合には除名の可能性さえ出てくるので、本来は速やかに退陣していただきたいとのことでした。
そして現在の増税路線まっしぐらの経済財政政策担当大臣も、首相と同時に交代されるだろうとの見通しでした。増税に反対する議員も多数います。
小野会長も色々な政治家の集まりに行って講演を繰り返していて、マクロ経済学について理解する方々も増えてきているというお話でしたので頼もしい限りです。
ちなみに、この会の重鎮、宍戸駿太郎先生は現在の首相が首相になった頃かその直前にマクロ経済の話をする機会があったそうですが理解できなかったようです。
その理由は、たぶん「財政の健全化」という言葉に囚われすぎていたせいかもしれません。それはそれで真面目で責任感のあることだと思いますが、それ以外の方法でも達成できることについては、わかりにくかったのかもしれません。
さて、そのあとはいつものように小野会長のお話。
今回は主に電力の話でした。
終戦直後の日本は、復興金融公庫(復金)が大量の国債(復興債)を発行し、それを日銀が引き受け、そして「石炭・電力・海運」を中心に基幹産業に重点的に投入したという話もされていました。
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