「成功は一日で捨て去れ」という本を読みました。ユニクロでおなじみのファーストレティリングの柳井 正(やない ただし)社長が書かれた本です。
フォーブスの長者番付日本編で去年は1位、今年は2位ですから、「日本のビジネス界で成功した人」ですね。(今年の1位はソフトバンクの孫さんです。)
ユニクロのヒートテックの下着は冬は愛用していますし、夏の洋服もけっこう買いました。デザインもいいですし、品質にも満足しています。
そんな順風満帆に見える会社の社長様が、「成功は一日で捨て去れ」と言っているのですから興味が湧きます。
読み進めてみると、伝えたいメッセージのひとつに、「毎日、気を抜かない」ということがあります。会社をやっていれば当たり前ですが、「やってるつもり」ではなく、現場に行ったり人と会ったりして細かいところまで現状を把握することを続けるのが大事だという感じに思いました。
こういう本は、読む人がそれぞれ色々な感じ方をするでしょうからなんとも言えませんが、私が面白いと思ったのは、2004年の全国紙で「ユニクロは、低価格をやめます。」という広告を出した時の話。
社内のほとんどの人が「これから高く売ると思われる」とか「こちらの都合の話」という感じで反対して、賛成したのは柳井社長とコピーライターだけだったそうです。
コピーライターの人は、たぶん柳井社長が話が通じる人を選んだと思うので、実際は賛成したのはひとりだけだったという感じでしょうか。大きな組織になってもリーダーはやはり先を進む人ですね。
社長の思いを社員に伝え、お客様に伝えていくということにかなり力を入れていることもわかりました。
この本の中でも、新年に社員に送った長いメッセージや会社のミッション、価値観、行動規範などが紹介されています。
なんども繰り返し伝えることが必要で、しかもそれを行動に移すことで今の成功があるのだと感じました。もちろん、他にもたくさんの成功要因があるようです。
「成功は一日で捨て去れ」という言葉が1番伝えたい事を表しているとすると、その次は「そしてチャレンジ」という感じでしょうか。新しいことへのチャレンジの連続でユニクロは素晴らしい会社になったようです。
私も色々な仕事にチャレンジしていきたいと思います。
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