消費増税の話の中で、「成長率の数値目標」の話が出ています。
成長率は、経済的な成長を表す数字ですね。
これがプラスになるというのは、物価が上昇したということです。
物価が上昇するのをインフレと呼びますが、ハイパーインフレで生活苦になった人々がいるので、けっこう怖がる人がいます。当然、私もそうですし経済学者もそうです。
ただ、ハイパーインフレは異常ですが、インフレは正常です。「ハイパー」という形容詞が異常を表していますね。(^^)
今の日本はデフレなので、経済成長していません。物価は安くなるけど給料も安くなり、更に将来への希望も無くなりつつあります。子供を生んで育てる環境もありませんから、少子化になるのは当然です。
成長率の数値目標は、だいたい2〜3%が良いそうです。
今は全然成長していないので、10%目標でもいいぐらいですが、急激な上昇は混乱を招きます。
過去に、成長率が良くなったからと言って、急に引き締めたら景気が悪化したという事例があるそうなので、やはりきちんと経済を育てていく点に最大の注意を払うべきですね。
経済が成長し、物価が上昇すると、今の政府の借金の金額も10年後には減ります。
つまり、今の100円の価値が10年後には例えば90円ぐらいに下がるということです。複利計算っぽいので正確な数字は省略しますが。
住宅ローンで家を買った人も、だんだん楽になります。給料が増えますから、毎月の支払額が減ったように感じます。インフレ率が高くなると金利が上昇するので実際にはどうなるか計算しないといけませんが、土地の資産価値も増えるので安く買えたということにはなります。
そうやって考えると、インフレで困るのは銀行です。
自分の持っているお金の価値が下がります。
100兆円を超える国債が銀行にありますが、その価値が下がります。
日本のデフレを招いているのは銀行の思惑もあるというウワサもあります。本来は、銀行は国債を買わずに企業にお金を貸して稼ぐことができれば、インフレのときの方が金利が高くなるんですよね。
日銀が銀行の国債を買い取っていくというのも、好景気に向けてやるべき方法のひとつだと思っています。
政府はアメリカや中国のようにお金をどんどん作って景気対策をするべきです。
中国は国債を増発し中央銀行がそれを買っていると聞きました。
日本の政府の方々がそれをやらない理由は、
「道徳的に問題がある」
「安易な方法」
という感じです。
今の日本は、積極財政を行わなければインフレになりません。
この辺の議論をもっとやっていく必要があると思います。
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