サラリーマンをやっているとすると、私が1番困ることと言えば上司との意見の違いです。
例えば、「お客様に荷物を持たせたままにしない。」とか「要望があればすぐに対応する。」などに気を配りたいと思っていても、上司がそれについて「どうでもいい。」と考えていたり、あるいは「それは必要ない。」という考えを持っていると、その職場にいるのは辛くなります。
何と言っても、お客様の反応が寂しげだったり、他の店にお客様が移っていってしまうのをじっと我慢して傍観していることには耐えられません。
そんな時には、「自分で会社を立ち上げよう」と思うかもしれません。
当然ですが、お客様へのサービスを重視すれば自分の会社の方が売上も上がりますから安泰です。
ただ、よーーーく考えなければいけませんね。それでも今の会社が成り立っている理由も分析すべきです。顧客への対応が良くないのにビジネスとして成り立っているのはなぜか?
品質や製品が他に無いものかもしれません。あるいは、赤字を誰かが補填しているだけかもしれません。
後者の場合は、いよいよ独立してもやっていけそうです。ただ、それも赤字の原因は「やり方が良くない。」のか「人気の無いものを扱っているのか」などの分析も必要ですね。
と、まあそんな感じで1番初めは「やりにくい」から始まって「分析」へと進むわけですが、それでもその理由だけで独立するのはまだ早いです。
核心のところは後で書きますが、まず独立するとひとりで何もかもやらなくてはいけなくなります。電話の申し込み、支払い、入金、銀行との交渉、細かな買い物、各種手続き、帳簿、パソコンの配線やコピー、広告、等々、本業以外のやることが大量に発生するのでひとりではかなり厳しいです。仕事の内容にもよりますが、自分でお客様との対応をするビジネスの場合には特に気を付けたいものです。
屋台のラーメン屋のご主人って、のんびりしているように見えますが、仕入れをしたり仕込みをしたりとかなり大変だと想像しています。適当にやっている人もいるかもしれませんが、適当にやっていると家族が食べていくだけで精一杯ということにもなりかねません。
さて、独立するまでは慎重に考え、準備をして実際にビジネスをやると仮定して話を進めましたが、私が思う1番大事なこと、それは「人脈」です。
どうも「人脈」というと「人脈を作る。」「人脈を作らなければ。」「人脈の交流の会合に出ないと。」みたいに思う人もいますが、平たく言うと「知り合い」っていう感じでいいと思います。
独立する前も後も、とにかく「人」です。
「誰かが何かをしてくれる」という棚ボタ的なことではなく、「気分転換になる」「何かを知っている」というところが大事だと思います。
例えば、「パソコンに詳しい人」「広告に詳しい人」「経理に詳しい人」などがいればかなり安心です。でも実際はそのようなプロレベルの知識がある人はいません。
まわりくどい感じになりましたが、基本的に人間関係は「与える」という原則で動くほうが良くて、いつも「何かやってくれ」というお願いばかりしていると関係はくずれると思いますが、それでも「何かしてあげなくちゃ」と思いすぎずに軽く考えても良いと思います。
また、人脈のために親しくなりたいと思っても無理です。相手がお金を持っているからという理由も無理です。
それよりも、とにかく自分とフィーリングの合う人を増やすことをオススメします。見た目や職業、資産などよりも「フィーリング」です。とても大事です。
そして、そういう知人を増やしていくこと。それが独立するときにとても大事なことだと思います。独立しても、誰も助けてくれないかもしれないし、仕事で忙しくて会えないかもしれません。でも、そういう知人が多ければ多いほど心も仕事も安定します。
私の経験からだと、このように思っています。
そして冒頭に戻りますが、良い上司の下で働けるのであれば、それが本当は1番だと思っています。
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