3月26日の記事の続きです。
http://morimasaya.jp/2010/03/post-140.html
「あとで書きます」と言いつつ放置することがあるので、忘れないうちに続きをやっておきます。
朝礼の話ですね!
当時、毎日の朝礼を少し変えようと思いつつ、特に良いアイディアもないまま過ごしていました。
ところで、少し話が違うところへ行きますが、ちょうどその頃、ISO9001(品質の国際規格)を取得するために「品質方針」を考える機会があり、色々と考えていました。
そして、まあ普通にありきたりな感じのものを用意していたのですが、何故か仕事のトラブルが重なり、社員に対して色々と言っておきたいことが頭の中に浮かんできました。
それは親戚の葬式に行く車の中の出来事だったのですが、運転をしながらメモ帳にたくさん書き出しました。
「お客様では無く、社員に伝えたいこと。」
それが品質目標だと思いました。そして、それをたくさん書き出してから3~4個ぐらいに集約しようと思い、とにかくたくさん書きました。
例えば、
「忙しかったで終わらせず、それでよかったのかを考える」
「自分の意見を尊重し、他人の意見も尊重する」
「仕事は経験者の意見を参考にし、人生は年長者の意見を参考にする」
とか、そんなのをたくさん出しました。
で、色々と考えているとどれも捨てがたく、会社の品質目標には20個ぐらいになってしまって、ISO9001の審査で何か言われたら変えようということでそのまま品質目標にしてみました。
すると、ISO9001の審査官の2名の意見が分かれ、結果的にはもっと少なくわかりやすいものにすることになって、まあ一般的なものに落ち着きました。
せっかくなので、思いついた文はまとめて壁に貼っておきましたが、何かもっとみんなに浸透して欲しいという思いがありました。
で、ここで朝礼と結びつきました。
毎日、みんなに声を出して読んでもらう事にしました。
「私は、」から始まる1文をカードに印刷し、それをくじ引きのように選んで、引いたものを読むというスタイルです。
「私は、忙しかったで終わらせず、それでよかったのかを考えます」
「私は、ありがとうと言います」
「私は、手順書の無い仕事は手順書を作成します」
「私は、安全を最優先にします」
等々、100枚ぐらいあります。カードを読み始めた初日は、とても嬉しかったです。私の考えていることをみんなが声に出して読んでいるので。
その後は、社内で何かがあっても、「共通の考え方」があるのでスムーズになりました。
「忙しかったからできなかった」と言われても、「それでよかったのかを考えるんだったよね~」と言えますし、新人にも社風が伝わります。
朝礼を始めたあとからも、電話等で社員にアドバイスをしたときなどにその1文を追加することもありました。ここ2年ぐらいは新しいカードは作っていません。
社員から、「自分もカードの言葉を作りたい」と言われてどんなものかを聞いたこともありましたが、「良いことを言う」のと少し違って、単に「社長の思いだけ」に限定していることを伝えました。
一般的な良いことや松下幸之助氏などの名言を入れてしまうと、焦点がぼやける気がします。
「良いこと」をカードの文にしているのではなく、「仕事に必要なことで、別に良い悪いは考えていない」というのが1番近い説明かもしれません。
朝礼のときに自分で考えて発言することも大事ですが、今のところは朝からそれをやるのは必須にはしていません。ミーティングのときなどで充分だと思っています。
そんな感じで、これが私の会社の朝礼です。(^_^)/
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