同じものを食べても、食べ方で身体に対する影響が変わってくるという話です。
栄養学で見ると、例えば食パンは1枚○○カロリーで、炭水化物がいくつとか、そういう数値的なものがあります。
そして、一応はそれを目安にするのですが、その日の体調によって消化力も違ってきます。もちろん、個人差もあります。
消化できないときは、ほとんど身体を素通りします。
そして、
「よく噛んで食べる。」
というのも消化に影響を与えるものひとつだというのは、みなさん経験からもご存知だと思います。
人によっては、
「30回噛むように。」
というアドバイスをしている場合もあります。
よく噛むのと、あまり噛まないのと、どちらが身体に良さそうですか?
食べ物をよく噛んで食べるためには、何に気をつけるのが良いと思いますか?
普通に考えて、
「よく噛んで食べよう。」
とか
「30回噛むようにしよう。」
というのは無理ですよね?
実は、
「よく噛んで」
という表現が落とし穴だと思うんです。
「噛むために食べるのはなく、食べるために噛む」
のですよね。
ですから、よく噛んで食べるために必要なことは、
「よく味わう」
ということです。
美味しいものを食べるときに、よく味わって食べると、自然によく噛んで食べています。まさに無理の無い行動です。
もうひとつ、
「静かな環境で食べる」
というのも大切です。テレビを観ながら食べると、意識がテレビの方に行ってしまうので噛むのを忘れたりします。また、つい食べる量が多くなってしまう原因にもなります。
友人との会話を楽しむ場合も、できれば目の前の食べ物の話を入れながら、よく味わって食べると良いと思います。
健康に生きるためにすることとは、とにかく楽しむことだと思います。
そういうわけで、忙しくて時間の無い人が多いとは思いますが、食事の時間はテレビではなく食事を楽しむようにした方がいいと思っていますので、こういう話をしてみました。(^_^)