「現場(仕事)がうまくいっているかどうか?」
というのは、事務所と現場が離れている場合や、会社にあまり顔を出すことができないときなど、けっこう気になることです。
先日、「プロセスの監視」についてブログ記事にしました。
http://morimasaya.jp/2011/05/post-513.html
今回は、その続きのような感じです。
ISOでは「うまくいっているかどうか?」について具体的に細かく常時わかるようにするシステムを提供しています。
ただ、ISOでうまくいっている評価がでていても、実際にはうまくいっていない場合もあります。
そんなときに、「どのポイントに注意すれば判断できるか?」ということについてお話します。
経験的にはみなさんわかると思いますが、それは、
「整理整頓」
です。
現場や事務所が整理整頓されていれば、仕事はうまくいっています。しかし、整理整頓されていなければうまくいっていません。
なぜそのようなことが言えるかというと、整理整頓されていない仕事のやり方は、
1.何がどこにあるのか把握できないので、モノを探すために時間がかかっている
=コストダウンが進んでいない。
2.整理整頓されていない場合は、頭の中も整理整頓されていない場合が多い。
=ひとつひとつのものを考えずにおおざっぱに考えている。
3.片付け場所が決まっていない。
=ファイルを作ったり引き出しを作ればいいことを知りながらできていない。
4.あとまわしの習慣
=片付けは後でやろうという先延ばしの習慣が他の仕事にも出ている可能性がある。
5.時間の使い方がうまくない。
=片付けもそうですが、何かの時間を作るような習慣がなかったり、うまくできていない。
6.ミスが発生している可能性がある。
=連絡ミス、伝票ミスなどは、大抵は片付け方が良くない場合に起こる。
7.公共性の自覚が足りないかも。
=みんなで仕事をしている感覚があると、仕事はうまくいくと思います。
8.無駄なものと必要なものが区別されていない可能性。
=無駄な長電話、無駄な消耗品、無駄な時間が発生している人は片付けもしていません。
9.仕事の優先順位がうまくできていない可能性。
=片付けをしようと思って出来ない場合には、仕事に優先順位をつけてやっていない場合があります。
10.客先に見られているという意識が低いかも。
=お客様に見えるところが整理整頓されていないと、客先の評価を気にしない仕事になっている可能性があります。
と、一応10項目出してみましたが、整理整頓は感覚的なものだったりします。「何も置いていない」という状況は一見片付いていますが引き出しの中がぐちゃぐちゃだということもありますので要確認ですが、「きれいな感覚」は、「だいたいみんながOKならOK」というアバウトさもあるかもしれません。
昔、お客様が工場を見に来て設備の裏の方を真っ先に見に行ったことがあります。そのときに、
「表はみんな片付けるから、裏を見ないと。」
とおっしゃっていました。確かにそれはそうですが、表だけ見てもなんとなくわかる場合もあります。
整理整頓は毎日のことです。
仕事の取り組みの気持ちで手抜きをせずにやっていれば整理整頓した状況が続きます。
もちろん、作業をしている人は「一生懸命仕事をしている。お客様も喜んでいる。ミスもない。」と言うかもしれません。でもコストダウンはできていないはずです。会社は利益を出すものですから、「何かを探す」という時間を無くすためには整理整頓ですね。
また、きれいな職場は、働いている人も気持ちよくやっているはずです。
そんなわけで、整理整頓はごまかせないこともあるのでチェックするには良いポイントだと思います。
あくまでも「うまくいっているか知る方法」であって、それで何かが良くなるわけでもないんですけど。(^^)