今月も「日経トップリーダー」が届きました。倒産した経営者の「あのときの判断が失敗した。」という話など、興味深いものがあります。
そんな中で、テニスプレーヤーで有名な松岡修造さんの話が面白かったので紹介します。
イチロー選手、石川遼選手、伊達公子選手といったトップアスリートに共通しているのは、「自分を第三者的に見られる」という点だそうです。
どういうことかというと、インタビューをしていても「頑張っています」というような曖昧な言葉では無く、「何をどういう風にしていくか」という具体的な方法論を語ってくれるそうです。
松岡氏自身は、思ったことは何でも紙に書くようにしていて、それを「自分の取扱説明書」と呼んでいるそうです。
自分の長所、短所、できること、できないこと、等々を書き出すことによって自分の弱点や得意分野に気がつくということでした。
私も、紙に色々と書き出すのはお勧めです。
パソコンに入力するよりも紙がいいですし、手帳やノートよりもA4,A3などの紙の方がいいと思います。
そして、自分の頭の中で思っていることを全部書き出すのですが、それと同時に毎日のルーチンワークを含めた自分のやること、義務などを書き出す作業は1年に1回ぐらいはやるといいと思います。
机のかたづけ、近所との付き合い、車の掃除、冬服と夏服の入れ替え等々、細かなところまで書き出して眺めます。
何か困った問題が発生したときも、とにかく書き出すのがお勧めです。問題点が見えてきます。
毎日、忙しすぎる人の場合は、たいてい優先順位がうまく認識されていないことがあるので、重要度を振り分けるのもいいでしょう。
自分が何を考えて、何をやろうとしているのかがはっきりすると、目標の達成も早くなりますし、他人に自分の考えや状況を伝えやすくなります。
「自分の取扱説明書」というのは、きちんとした文章で作るものではなくて、自分自身を知って、それを行動につなげることなのですが、行動のための基盤となる部分は、確かに「取扱説明書」ということになりますね。
なかなかいい表現だなあ、と思いました。(^_^)