今まで、この話題に触れなかったのが不思議です。(^^)
なんだったんでしょうか?<自分
で、プラネットゴールドです。
ずっと開発をしていた金色の銅合金について、去年特許を取得しました。
http://morimasaya.jp/2010/06/post-225.html
その素材の名称が「プラネットゴールド」で、商標も取得しています。
この金色素材のネーミングに関しては、色々な案が出ていたのですが決まらず、この素材で作った印鑑を販売してくださっている人が、
「プラネット・ゴールドっていうのがいいんじゃない?」
と言ってくださったのがきっかけです。
金色の素材なので、「ゴールド」という単語が含まれているものを付けたかったのですが、音とか意味を考えると難しくて思いつきません。「とりあえず何か名前があればいい。」という気持ちもあったので業者にお願いするつもりはありませんでした。
プラネットは、「惑星」という意味ですが、何かの思いを込めたわけではありません。宇宙的な感じは良いと思いますが、なんとなくの響きで決めました。
この素材は、完成してから色々なものを作ってきました。ゴルフのパターや仏像や宗教的なもの、ビリケンさま、ダイヤモンドの砂時計、手形や茶釜などです。
しかし、この素材には問題点があります。それは、色むらです。
今でも印鑑を販売していますが、しばらく置いておくと表面に茶系の斑点やシミのようなものが発生するときがあります。
これらは金属磨きですぐに落ちますし、品質には問題は無いのですが、見た目がよくありません。
この問題のため、販売するときにはけっこう気を遣っていました。
そんなとき、鋳造メーカーさんで製品を作ったあとに表面を乾かすために乾燥炉に入れておいたところ、表面が濃い金色になり、そのあとは色むらにもならなかったということがありました。
それを聞いた人が色々と実験した結果、温度をかけたときに手垢がついていると、その部分に色ムラが発生することがわかりました。きちんと脱脂をしないと綺麗にできないという実験結果からです。
結局、金属磨きを使用したあと、特に温度を加えなくても表面の酸化が進むのですが、そのときに指の脂がついていると色ムラが発生するというメカニズムを発見しました。
それは今から2年ぐらい前のことです。
そして、オーブンレンジに入れて熱を加えることで表面に酸化皮膜ができ、その結果として金色も深まり、それと同時に日常的に触っても色むらが発生しないことがわかったのです。
現在は、印鑑に関しては熱を加えないで販売していますが、アクセサリーは熱を加えてから販売しています。
素材自体はヤスリで削っても中まで同じ色でメッキとは全然違うものです。それゆえ、製品になったものは一生モノとして扱っていけるものだと思っています。
よろしくお願いいたします。